日本丸、セイルドリル(展帆訓練)を披露 (2005.06.04 神戸港高浜岸壁)
日本丸にはジガーマスト以外の3本のマストに横帆が6枚、縦帆が4枚、そしてジガーマストに三角帆3枚と三角帆でないセイル3枚の計36枚のセイルがある。横帆は上から順番にロイヤル、アッパーゲルン、ロワーゲルン、アッパートップ、ロワートップ、コースと呼ばれ、通常、セイルの場所(高さ)を示す名称にマストの名称を冠して呼ばれる。例えば、メインマストの上から2番目はメイン・アッパーゲルンスル(「スル」はコースを除くセイルに付される「セイル」の略称)となる。コースだけは特別に前からフォースル(フォアセイル)、メンスル(メインセイル)、クロジャッキという名を持っている。
縦帆も同様にして縦帆を指す「ステイスル」に、高さを示す(高い順にロイヤル、ゲルン、ミドル、トップマスト)名称とマストの名を冠して呼ぶ。但し、フォアマストの外側(前側)3枚には高い順にフライングジブ、アウタージブ、インナージブという名が付いている。一番低い(内側)はフォア・トップマスト・ステイスルである。ジガーマストの3枚の三角帆は高い順にジガー・ゲルンステイスル、ジガー・トップマストステイスル、ジガー・ステイスルと呼ぶ。最後のジガーマストの非三角帆3枚は一番上がガフトップスル、2枚の四角の帆がアッパー・スパンカー、ロワー・スパンカーという。
帆を張ったり絞ったりするにはロープを使う。日本丸では約300本あるとのこと。それぞれのロープにも名前がついている。そのうち、3本のマストは同じ構造のため1本のマストさえ覚えればよいが、ジガーマストは構造が違うため、別に覚えねばならない。セイルドリル時の説明では、「最終的に100本強は覚えなければいけないだろう」という話だった。
セイルドリル(展帆訓練)を見る。
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