本住吉神社(もとすみよしじんじゃ)

鳥居と社殿 朱印

鎮座 兵庫県神戸市東灘区住吉宮町7丁目1番2号
祭神 住吉大神、神功皇后
旧社格 県社
由緒

神功皇后は三韓征伐の後、九州を引き上げて難波を目指して船を進めていたが、大阪湾に入ってから神功皇后の船が一ヶ所にぐるぐる廻りをして先に進まなくなった。そこで武庫の水門(みなと)に引き返して卜(うらない)をすると、天照大神は広田に、稚日女尊(わかひるめのみこと)は活田(いくた)に、事代主尊は長田にまつれとの神誨があったので、それぞれふさわしい者を選んで祭らせた。このとき、住吉大神は「大津名倉長峡(おおつぬなくらのながを)にまつれ、そこで往き交う船を看ん」と誨えたので、この地に鎮め祀られた。こうして神功皇后ははじめて難波に戻ることができた。この伝承に基づき、旧くから呼び慣わされていた「本住吉」を正式の神社名としている。
(「本住吉神社略記」参照)


メモ

JR神戸線住吉駅から南へすぐ。後片付け中のだんじりを見ることができて、ラッキー。近くの小学校の総合学習か、先生に引率された小学生がだんじりを見学していた。
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だんじり祭はこの神社で一番大きなお祭りで、5月5日に行われる。7台のだんじりが町内を曳かれ、夜の宮入を見物しようと、境内は沢山の人で賑わう。もともと旧暦の5月10日に行ってきたが、明治の新暦への切り替え時に、そのまま日付を変更せずに新暦で祭りを行ってきた。その後、大型連休にあわせ、5月5日に行うようになった。そのため、5月の初旬にもかかわらず、浴衣で祭りに参加するかたちになっている。境内の正面を国道2号線が通っているが、北側歩道の部分が往時の西国街道である。東側は有馬街道である。北側は社背の叢林があったが、東海道線開設とその増幅、また線路沿いの道路にも収用されて往時の面影はない。

公式HP http://www.kcc.zaq.ne.jp/motosumiyosi/home/

国道2号線と境内
本住吉神社を国道2号線越しに見る。鳥居は阪神・淡路大震災で倒壊した後に建てられたもの。
拝殿
1952年(昭和27年)完工。当初は、屋根入母屋、向拝切妻造、木造瓦葺であったが、1961年(昭和36年)に銅葺に改め、正面に唐破風をつけた。境内は意外と広い。これはだんじり祭りのため。
本殿
だんじりを納めているところ。 だんじり
住吉村道路元標
境内にはこんなものもあった。昔からここに立っているのかな?
西国街道
本住吉神社の南側は西国街道で、現在も国道2号線として多くの車が行き交っている。
有馬街道
東側は有馬道。本住吉神社は2つの街道の交差点でもあった。

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