天龍寺(てんりゅうじ)

庫裡 朱印

所在地 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場(すすきのばば)68番地
寺号 霊亀山 天竜資聖禅寺 (れいぎざん てんりゅうしせいぜんじ)
本尊 釈迦如来
開基 足利尊氏
開山 夢窓国師
宗派 臨済宗 天龍寺派 (大本山)
縁起 正しくは霊亀山天龍資聖禅寺。暦応2(1339)年、吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔うために、足利尊氏が夢窓国師を開山として創建した。この地は、壇林皇后(嵯峨天皇の后)が開創した壇林寺のあったところで、のちに後嵯峨上皇の仙洞御所・亀山殿が営まれた。後醍醐天皇はここで幼少期を過ごした。夢窓国師は堂塔建立の資金調達のため、「天龍寺船」による中国・元との貿易を進言し、康永2(1343)年にほぼ七堂伽藍が整った。夢窓国師の門流は隆盛し、天龍寺は京都五山第一位の寺格を誇った。創建以来、天龍寺は延文元(1356)年をはじめ、八回大火に見舞われ、現代の堂宇の多くが明治期の再建。夢窓国師による庭園(曹源池)は、国の特別史跡名勝第1号に指定、平成6(1994)年には世界文化遺産に登録された。
(「大本山 天龍寺 パンフレット」参照)

メモ 嵐電(らんでん)嵐山駅からすぐにある。参道の両脇には塔頭(たっちゅう)寺院が並ぶ。参道の突き当たりにある庫裏から大方丈へ。大方丈から見る曹源池は素晴らしく、ずっと見ていたい思いであった。襖を開いて見たり、閉じて見たり、畳から見たり、縁側から見たり、立って見たり、座って見たり、いろいろな見方で見るとそれぞれ違った印象があるから不思議だ。回廊を巡って書院から多宝殿を参拝。庫裏から出て、方丈庭園へ。今度は外から曹源池を鑑賞。ぐるっと庭園を回ったが、これだけの庭園を維持するのは大変だろうなあと思った。
公式HP なし

法堂(はっとう)
禅寺の中心堂宇としては珍しい、寄棟造単層の建物で、明治33(1900)年の再建。昔の選佛場を移して七堂伽藍のひとつである法堂にあてたもので、正面には釈迦、文殊、普賢の尊像を安置する。天井の雲龍は現代の巨匠、加山又造画伯の傑作である。
書院から大方丈を望む
書院から多宝殿への回廊
多宝殿
昭和9(1934)年の建築。
近代の建築だが、鎌倉時代頃の建築様式を用いている。
後醍醐天皇の木像を安置する。
大方丈
明治32(1899)年の建築。
庭園 (特別名勝・史跡)
曹源池(そうげんち)を中心とした池泉回遊式庭園で、夢窓疎石の作庭。
すっかり葉が落ちてしまっているのがちょっと残念。今度は紅葉のきれいな時期に来てみたい。

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