龍安寺(りょうあんじ)
庫裡 朱印

所在地 京都府京都市右京区竜安寺御陵下町13番地
寺号 大雲山 龍安寺
本尊 釈迦如来
開基 細川勝元
開山 義天玄承
宗派 臨済宗 妙心寺派 
縁起 徳大寺家の別荘だったのを、実徳2(1450)年に細川勝元が譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承を開山として創建したものである。応仁の乱で焼失し、長享2(1488)年、細川政元が再興したが、寛政9(1797)年、火災で方丈、仏殿、開山堂などを失った。現在の方丈は、そのとき西源院の方丈を移築したものである。美しい鏡容池は藤原時代の由緒をとどめ、方丈前庭の枯山水庭園は俗に虎の子渡しと称されて有名である。禅では自己が「三昧」「無」になりきることによって自他一如の世界を自覚し、その自覚を通して出てくるものは、山川草木ことごとく神、仏であるとするが、この庭はそうした禅の極致を表現した永遠に新しい庭といわれ、時間、空間を越えて、静かに心眼をひらき自問、自答するにふさわしい庭といわれる。平成6(1994)年に国連の世界遺産に登録された。
(「龍安寺 パンフレット」および「チケット」参照)

メモ 仁和寺から竜安寺道を通って龍安寺へ。近いが、登り坂で少し汗をかいた。するっとKANSAI 3dayチケットあったからバスでもよかったかな。山門を入って参道を歩くと鏡容池が見える。池と紅葉が美しいが、これは後ほど。階段を上ると庫裡が見える。受付で朱印帳を預け、拝観へ。庫裡からすでに石庭が見える。すごい人数で、落ち着いて眺めるという雰囲気ではないようだ。もっと人の少ない時に来るべきだったかもしれない。縁が開いたので、座って鑑賞。なぜこのような枯山水庭園を造ろうと考えたのか、とても不思議だ。やはりいろいろな角度から見てみたいが、人が多くてはなかなか難しい。パノラマ用の写真を撮って早々に移動。方丈の縁を通って北側へ回ると銭型のつくばいがある。これも有名だが気づかずに通り過ぎる人も多いようだ。西側には仏殿があるが、こちらは非公開。
庫裡を出て庭園へ。まだ紅葉が残っており、雲間からの夕日に輝いて美しかった。湯豆腐で有名な西源院の前を通って、鏡容池へ。意外と大きな池である。水面に紅葉が映えてきれいだった。この年(平成16年)は台風が度々近畿地方を襲い、各地で木々が落葉し、桜などが狂い咲きしたが、鏡容池のボケの花も狂い咲きしていた。参道は山門を出てバス通りを渡り、南側にしばらく続いていて、その果てに総門がある。 (平成16年12月11日)
公式HP http://www.ryoanji.jp/

石庭
石庭を鑑賞する人々
石庭は庫裡を抜けた方丈の南面にある。有名なあまり、普段はこのように人が多くて、縁に座るだけでも順番待ちの有様。
銭形のつくばい
中心の口を共用して”吾唯足知(ワレタダタルヲシル)”と成り、禅の格言を謎解きに図案化された無言の悟道である。徳川光國の寄進といわれている。
庭園
夕方の光を浴びて晩秋の紅葉が一際美しく輝いた瞬間であった。
鏡容池
徳大寺家によっ築かれたもので、かつてはおしどりが群れ遊んだところからおしどり池とよばれた。平成16年は度重なる台風の襲来に木々の葉が落ち、狂い咲きが各地で見られた。ここでは、ボケの花が狂い咲きして紅葉とコントラストを成していた。
総門
バス通りを渡って南側に伸びる参道の南端にある。周囲は普通の住宅地。

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