清水寺(きよみずでら)
朱印 (本堂) 朱印 (阿弥陀堂) 朱印 (奥之院) 朱印 (滝堂)

所在地 京都府京都市東山区清水
寺号 音羽山 清水寺
本尊 十一面千手観音 (十一面千手観音立像は「清水型」と呼ばれる清水寺独自の形姿をとる)
開基 坂上田村麻呂 (さかのうえのたむらまろ)
開山 延鎮(えんちん)法師
宗派 北法相宗
縁起 清水寺について
諸種の「清水寺縁起」を総合すると音羽山清水寺の開創は奈良時代の末、宝亀9(778)年、南大和(現在の奈良)観音寺の僧 延鎮(えんちん)法師が観音様の夢のお告げによって山城国(現在の京都)の東山に金色水の源を尋ねて、音羽山中の滝で長年修行を重ねていた観音の化身である白衣の老仙 行叡(ぎょうえい)居士に出会ったことに始まる。その行叡居士の遺命に従って、授けられた木片で千手観音の木造を彫り、音羽の滝上にあった居士の旧草庵にこれを祀ったのである。清水寺は開山の延鎮法師が修行した南大和の「観音寺」に対して「北観音寺」を号したが、延鎮の開山を起因した音羽の滝が六根清浄”清め”の清水として神聖視され、水垢離滝行の聖地として尊ばれ、また観音利益の黄金延名水として有難がれ「清水」の世称を公式の寺名とするようになった。

音羽の滝について
音羽の滝は、京都盆地の幾層もの地層を濾過して浸透した地下水が、1000メートル近い地底から東山断層の割れ目を伝って噴出して来ているものと考えられる。室町時代後期の「清水寺参詣曼荼羅」にはすでに三筋の滝として描かれているので、少なくとも16世紀以前から三筋に分流されていたと思わる。音羽の滝は古くから水垢離滝行の聖地として尊ばれてきた事から、行者の水垢離場を多く確保する為と思われるが、3つに分けたのにはそれなりの意味づけがあったと考えられる。江戸時代の「観音霊場記図会」には「中は利(徳)、右は知恵、左は慈悲。観音三体とする」と書かれている。今日ではこれらの意味付けが転じて、健康・長寿の水、学業上達の水、縁結びの水と説明されているようだ。
(「音羽の滝 パンフレット」等参照)

メモ 京都のお寺といえば、やはりここだろう。午前10時前でもこの人だ。海外、特に中国、韓国からの旅行客が目立つ。
公式HP http://www.kiyomizudera.or.jp/

仁王門(左)と西門(さいもん:右)
仁王門 (重要文化財)
清水寺の正門。応仁の乱後、15世紀末に再建され、平成15(2003)年に解体修理。三間一戸、正面約10メートル、側面約4.8メートル、軒高8.5メートルの、室町時代の特徴を示す楼門である。入母屋造り、桧皮葺き。
丹塗りで“赤門”と呼ばれる。正面軒下に平安時代の名書家藤原行成の筆と伝える「清水寺」の額を掲げ、両脇間に勇壮な大仁王像を祀る。

西門 (重要文化財)
寛永8(1631)年再建。三間一戸の八脚門。単層、切妻造り、桧皮葺き。正面に向拝をつけ、木階に高欄を設けて一見拝殿風に作り、背面には軒唐破風(のきからはふ)を架ける大層珍しい形式になる。持国天・増長天を安置する。随所に優れた蟇股や木鼻など多く備え、丹塗りと極彩色文様が復元されて華麗な桃山様式の美を見せる。
三重塔と経堂
三重塔 (重要文化財)
平安初期847年創建と伝えられるが、現塔は古様式に則って寛永9年(1632)の再建。日本最大級の三重塔で高さ31メートル弱。昭和62(1987)年解体修理、総丹塗りと共に桃山様式を示す各重横木の極彩色文様を復元した。一重内部に大日如来像を祀り、四周の壁に真言八祖像を描き、天井・柱など密教仏画や飛天・竜らの極彩色で荘厳されている。

経堂 (重要文化財)
本堂らと共に寛永10(1633)年の再建。仏教の一切経を宝蔵している。正面五間、側面四間の一重、本瓦葺き、入母屋造り。正面と両側面に蔀戸(しとみど)を吊る。
堂内には釈迦三尊像を祀り、もとは講堂でもあった。
鏡天井に岡村信基筆の墨絵の円竜が描かれている。
平成12(2000)年解体修理落慶。
地主(じしゅ)神社
縁結びの神として知られる。
公式HP:http://www.jishujinja.or.jp/
音羽の滝から本堂と舞台(国宝)を見る。
優美な起り反り(むくりそり)曲線を見せる寄棟造り、桧皮葺きの屋根や軒下の蔀戸など、平安時代の宮殿、貴族の邸宅の面影を伝える。寛永10(1633)再建。正面36メートル強、側面約30メートル、棟高18メートルの大堂で、堂内は巨大な丸柱の列によって外陣(礼堂)と内陣・内々陣に三分され、最奥の内々陣の大須弥壇上の三基の厨子(国宝)内に本尊千手観音と脇侍(わきじ)の地蔵菩薩・毘沙門天を祀る。錦雲渓の急崖に約190平方メートル、総桧板張りの「舞台」を懸造りにして張り出し、最高12メートル強の巨大な欅の柱を立て並べて支えている。舞楽などを奉納する正真正銘の「舞台」で、両袖の翼廊は楽舎である。
音羽の滝 放生池付近の紅葉

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