浄土寺(じょうどじ)
本堂 | 朱印 |
浄土寺遠景 | 浄土寺入り口 |
浄土堂:国宝。 建久5(1194)年上棟。本瓦葺、宝形造。柱間が6mと広く、屋根が直線的である。東大寺再建に用いられた大仏様を残す唯一のぶつどうで、虹梁を支えるために太い柱に差し込まれた挿肘木や天井を張らない化粧屋根裏、隅部の扇垂木などにその特徴が認められる。 | |
不動堂 | 薬師堂:重要文化財。建久8(1197)年上棟したが焼失。永正14(1547)年に再建。規模は浄土堂とまったく同じ。純粋な大仏様ではなく、和様、唐様などの建築技法が混在した折衷形式となっている。 |
開山堂:県指定文化財。開祖であ重源上人の坐像を安置するためのお堂。薬師堂と共に焼失し、同時期に再建された。現在の建物は本瓦葺、宝形造の簡素な形式で、前側が庇となり、古風な形を今に伝えている。 | |
八幡神社:創建時に祀られた浄土寺の鎮守社。 | |
拝殿:重要文化財。本瓦葺、寄棟造の大きな割拝殿。鎌倉時代後期に再建されたもの。天井を張らない化粧屋根裏や虹梁(こうりょう)の架け方などに大仏様の技法が認められる。 | |
本殿:重要文化財。室町時代後期に再建された桧皮葺の三間社流造。花木や鳥などを配した写実的な蟇股(かえるまた)にその時代の特徴がよく出ている。 | |
鐘楼:県指定文化財。寛永9(1623)年に建てられたもの。本瓦葺、入母屋の大屋根で裾部は袴腰で江戸時代初期の様式をよく残している。平成18(2006)年に解体修理した際に屋根を桧皮葺にすることになった。 | |
鐘楼の解体復元工事:鐘楼は傷みが目立つため解体修理が行われた。調査の結果(雨だれによる敷石の窪みの位置の違い)から創建当時は本瓦葺ではないことがわかり、隣接する八幡神社本殿の屋根が桧皮葺であることから桧皮葺に葺き替えることになった。完成を目前に控え、丁度見学会が開かれていた。 | |
工事責任者による解説。 | |
桧皮葺となった屋根。 |
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