知恩院(ちおんいん)
朱印 朱印 (御詠歌) 朱印 (勢至堂)
三門 (国宝)
一般には山門と称するのに対し、三門と書く。空・無相・無願の三つの解脱の境地を表わす門、つまり三門である。
元和7(1621)年に建立、重層入母屋本瓦葺で、その構造・規模において、わが国現存の木造建築として最大の楼門である。

所在地 京都府京都市東山区林下町400番地
寺号 華頂山 知恩教院 大谷寺 (かちょうざん ちおんきょういん おおたにでら)
本尊 阿弥陀如来
開基 -
開山 法然上人
宗派 浄土宗 総本山
縁起

知恩院は浄土宗の元祖法然上人が30有余年にわたって念仏の教えを説いた京都東山の地「吉水の草庵」に始まる。法然上人滅後23年、文暦2(1234)年、弟子の勢観房源智上人が報恩のために伽藍を建立し、四条天皇より「華頂山知恩教院大谷寺」の寺号を賜り、法然上人の御廟、念仏の根本道場の基礎を築いた。現在の寺観は江戸時代になって、浄土宗の教えに帰依した徳川家によって整えられたもので、大小100棟以上の建物からなっている。室町時代にかかる諸堂最古の勢至堂や、日本現存の木造建築の門の中で最大の規模をもつ三門をはじめ、経蔵、御影堂、大方丈、小方丈、勅使門、大鐘楼、集会堂、大庫裡・小庫裡などはいずれも国宝や重要文化財となっている。
(「知恩院 パンフレット」等参照)


メモ とにかく三門と御影堂の大きさに驚かされる。境内の余りの広さに全てを見ることは出来なかった。現在、平成23年の「法然上人800年大遠忌」に向けて、境内の堂宇を修理中であり、これが終わってから改めて全部拝観したいと思う。
公式HP http://www.chion-in.or.jp/

御影堂 (国宝) 忘れ傘
俗に大殿と称するこの建物は、元祖法然上人の御影(みえい)をまつることから御影堂(みえいどう、又は、みえどう)の名がある知恩院の中心堂宇である。寛永16(1639)年、徳川三代将軍家光によって建立されたもので、建築様式は唐様を加味した和様で、単層入母屋本瓦葺、奥行35メートル、間口45メートル。幅3メートルの大外縁をめぐらしている。 御影堂正面の軒裏には、骨ばかりとなった傘がみえる。左甚五郎が魔除けのために置いていったという説と、知恩院第32代の雄誉霊巌上人が御影堂を建立するとき、このあたりに住んでいた白狐が、自分の棲居がなくなるので霊巌上人に新しい棲居をつくってほしいと依頼し、それが出来たお礼にこの傘を置いて知恩院を守ることを約束したと伝えられている。いずれにしても傘は雨が降るときにさすもので、水と関係があるので火災から守るものとして今日も信じられている。

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